1939年、ニュージャージー州生まれ。
エール大学卒業後、スタンフォード・ロースクールへ。
1960年代の初め、父の仕事を手伝って、コース設計を
修行し、 1970年代には独立してカリフォルニアのパル
・アルトに事務所を構える。 アメリカ国内、世界に250
コース以上を設計する。
ジョーンズ・ジュニアのアートする感性

名コースが点在するカーメル半島。
このカーメル半島に、新しく、といっても10年前になるが、ジョーンズ・ジュニアの設計で造られたのがスパニッシュ・ベイである。最新のランキングで99位に初めて入った。
ジョーンズ・ジュニアが設計したといったが、正確には共同設計。パートナーはプロのトム・ワトソンとヘンリー・テイタム(元USGA会長)で、この3人の共通項はスタンフォード大学である。つまり、ワトソン、テイタムのアドバイスをジュニアが設計に生かした結果、ユニークなコースがペブルビーチに追加される結果となった。
どこがユニークかというと、環境保護のため地形を変えるには砂を大量に運び込むこと。
農薬や排水の処理をすべて敷地内で行い、自然破壊を一片だに許さないこと。
海辺を意識して、スコットランドからのフェスキュー芝を輸入して移植、アメリカに本場のリンクスコースを実現したこと。
グリーン造形もリンクスの特徴を生かして、ハイ・ピッチよりランニングが利くデザインを導入したことである。
コース開場直前に、ジュニアと2人でコースを歩いたことがある。
カートに白と緑色のシーツ状の布を積んでいるので不思議だったが、とあるホールに来てその意味がわかった。
「キミはこのティにいてくれ。ボクがあのグリーン前の右にあるバンカーを消してみせるから、感想を聞かせてほしい。」
そういって、彼はカートでグリーンへ行き、緑色のシーツを広げてバンカーの上に被せてしまった。するとどうだ、先刻までグリーンのフロントにシンメトリーに並んでいた左右のバンカーが一つ減って、バランスが良くなったではないか!
戻ってきた彼にそれを伝えると、「やはりそうか、あのバンカーは埋めよう!」と言う。
コース設計の仕事がかなり芸術的感性に負うところが大なのだと知った瞬間だった。